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2020.07.12
野球|秋田|2020.07.12
一戦一戦を大事に、
全員野球で勝利をつかむ!
[能代松陽高校]撮影◉伊藤靖史 文◉島田真紀子
夏は旗を獲る、と決意を固めていた能代松陽の野球部員たち
全員で勝ち取った頂点
海沿いに位置する能代市は、風が強いことで有名である。
冬の初めに訪れた能代松陽高校のグラウンドでは、野球部員たちが寒風に頬や鼻を赤くしながらトレーニングに励んでいた。
新チームとなってから迎えた秋季大会は、波乱の幕開けだった。地区大会の初戦で大館鳳鳴にいきなりの敗戦。その後、気を引き締め直して敗者戦で勝ち上がり、県大会出場を決めた。
県大会は決勝で明桜を制して見事優勝、第一代表として東北大会に出場したものの、惜しくも一回戦で磐城高校(福島)に敗れた。
「まとまりがあってチームワークはとても良いですが、実力はまだまだ」と、工藤明監督は厳しい表情を見せる。
チームの特徴は、キャプテンを2人体制にしていることだ。練習や試合中のキャプテンを捕手である岸海雄(3年)が、日常生活においてのキャプテンを園部洸心(3年)が務め、役割を分担している。
監督は日々、部員たちに「ダイヤモンドが90度、その他の部分が270度。ダイヤモンドの部分だけ頑張っても、他で手を抜いていたら成長はない。家や学校生活などの見えない部分がとても大事」と言い聞かせているという。
2人で分担することで360度をカバーできるのがチームの強みとなっている。
青空が広がる澄んだ空気の中、練習に励んでいた選手たち
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