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2020.07.30
野球|青森|2020.07.30
人間万事塞翁が馬
野球を通しコロナ禍に見出す人生の糧
[八戸学院光星高校]
撮影・文◉佐藤梨香
代替大会の登録選手21人全員が3年生で構成
エースを中心に21人全員3年生で構成
まだ梅雨が明けぬこの日の八戸。外はしとしとと降る雨の静寂に包まれていたが、八戸学院光星野球部の屋内練習場(八戸学院大学キャンパス内)には、部員らの威勢の良い声が響き渡っていた。今年は新型コロナウィルス感染症の影響を受け高野連は甲子園中止を発表。全国の球児、とりわけ3年生は残酷な現実を受け止めなければなかった
「小さい頃からの夢でした。目標にしていた場所なので本当に悔しかった。チームとしても落ち込んだし、涙を流す選手もいた」と話すのは、1番を背負う森木洸太朗(3年)。
最速143km/hの直球とスライダーが持ち味のエース投手。森本をはじめ昨夏の甲子園ベスト8の光星ナインらも一度はやり場のない気持ちを抱えたが、代替大会に向け「そこにすべてをぶつけるしかない」と全員の気持ちを一つにしたという。
「最後の夏」は登録選手21人全員が3年生で構成された。目標は「全員野球で勝ちにこだわり、粘り強く戦う」と決め、森木は力強い投球でゼロに抑えると意気込みエースの自覚を見せていた。
チームをリードするエースの森木洸太朗(3年)
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