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2020.08.29
サッカー|青森|2020.08.29
青森山田の鉄壁に挑み続ける
キーマン2人が誓う惨敗からのリベンジ
[八戸学院野辺地西高校]撮影・文◉佐藤梨香
GK鈴木奏汰(すずき・そうた)主将。身長180cm、体重74kg。今季はクロスゴールへの対応に取り組み苦手を改善している
昨年の絶対的主将のあとを継ぐGK鈴木奏汰
高校総体代替大会決勝戦の数日後、久しぶりにの野辺地西イレブンを訪れた。
この日はゲーム中心のメニューで、ボールを必死に奪い合う彼らの姿があった。野辺地西の近年の活躍は著しく、東北屈指の強豪校とのしてその実力は右肩上がり。昨季はU-18青森県1部リーグで無敗優勝し、2018年から2年続けてプリンスリーグ東北参入戦に出場。
昨年12月の同大会では初戦で山形の強豪・羽黒高校を下し、続く2回戦では福島の帝京安積とPK戦にまでもつれ込む死闘の末、PK3-4で惜しくもプリンスリーグへの切符を逃した。
そんな彼らの目標でありライバルとしているのが、20年以上に亘り青森県内無敵の地位を確立している青森山田だ。7月下旬に開催された代替大会決勝戦では、寄せの甘さを突かれ前半9分の立ち上がりから失点。その後も3発をくらい、0-4と惨敗で実力差を痛感させられた。
「ヘディングでは競り負けるし、セカンドボールも拾えなくて圧倒的に守備にまわる時間が多かった。ほとんどサイドからやられていたので、そこの守備を強化して攻撃に繋げることが課題」
絶対王者との試合をそう振り返るのは、キックの飛距離と精度が特長の鈴木奏汰主将(3年)。
GKとして最後方からチームの形勢を把握し、指揮を執る。昨年は花田翔というキャプテンシーとアイディアに優れた主将がチームをまとめていたが、鈴木は「翔さんのようにはできないけれど」としながらも、同じ3年生の助けを得ながら「がむしゃらに」取り組むことで自分なりのキャプテン像を追い求めている
時折、見上監督のゲキが飛ぶ中、本番さながらの練習に励んでいた
八戸市のプライフーズスタジアム人工芝で激しくボールを奪い合う選手たち
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