-
2021.03.12
ラグビー|岩手|2021.03.12
徹底した走り込みで大躍進
全力で駆け抜けた12年ぶりの花園
盛岡工業高校
撮影◉高橋潤一 文◉菅原恵美
12年ぶりの優勝に歓喜する盛岡工業の選手たち
基礎から作り上げたチームの快進撃
12年ぶりに35回目の全国高校ラグビー大会出場を果たした盛岡工業。岩手県予選で復活優勝を遂げ、県新人は2位につけて北上勢二強時代に風穴を開けた。
「コロナ禍でいろんなプレッシャーや不安、葛藤があるなかで目標を見失わずみんなよくやってくれました」
5年前に就任してから選手たちを基礎から育てあげた小原義巧監。目標にしていた「全国ベスト8」には届かなかったものの、これまでの健闘を称えた。
盛岡工業は1950年代から60年代中頃まで岩手の王座を独占するが、黒沢尻工業の台頭によって08年以降は全国から遠ざかっていた。12年になると黒沢尻北が頭角を現し黒沢尻工業の連覇を阻んで以来、この2校の優勝争いが続いていた。
黒工、黒北の主力メンバーには近年強化が進むラグビースクール出身の選手が流れていき、経験豊富なエリートが揃う。かたや盛岡工業は、大半が高校からラグビーを始めた初心者で、基礎から作り上げたチームの怒涛の快進撃はまさに快挙である。
花園予選の準決勝では5連覇中の黒沢尻工業にキックオフからエンジン全開で猛進。ハードなアタックを繰り返し、前に出るディフェンスは最後まで止まることなく圧巻した。決勝の黒沢尻北戦でも見事な走力を見せ、チャンスを逃さず前半2ペナルティーゴール、後半1トライ1ゴールを奪い13-5で岩手の頂点に立った。
迫力の存在感を見せたPR岩舘大樹
見事なステップワークとラグビーIQの高さを見せた兼平歩雅
-
[人気記事]
[あたたにオススメ]