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2021.03.09
ラグビー|岩手|2021.03.09
挑戦者として新たなスタート
人間力を向上させ雪辱を
黒沢尻工業高校撮影◉高橋文章 文◉菅原恵美
2020年も全力で戦い抜いた黒工の選手たち。伝統のラグビーは後輩たちへと受け継がれた
敗戦の痛みがチームを次のステージに
昨秋の花園岩手県予選で圧倒的有利という下馬評の中、準決勝で涙をのんだ黒沢尻工業。
試合開始から猛攻を仕掛ける盛岡工業にリードを許し、10-0で折り返した後半戦。キックオフから黒沢尻工業がプレッシャーをかけ、ミスを逃さず反撃。バックスとフォワードの連係で大きく前進し、ラインアウトモールで1トライを取り返した。しかし相手の前に出るディフェンスが止まらず、ラストプレーは敵陣まで攻め込むも、最後は盛工防御の圧力に屈した。
終わってみれば、十分な実力を有しながらも、追われる立場で試合に臨むことの難しさが顕著だったといえるだろう。勝たなければならない王者に対し、失うものがない挑戦者。その勝負対する執念で追う者はとてつもないパワーを生み出す。
しかしこの敗戦の痛みがチームを次のステージに押し上げる。
試合が終わると伊藤卓監督は「最後までよく頑張ってくれたと思います」と選手たちを称えていた。
強烈なコンタクトと安定したセットプレーで貢献した20年度主将のHO伊藤陸
伊藤と共にW主将を務めたSO阿部凌太。強気の仕掛けから突破口を開くリーダー
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